
こんにちは。映画探偵.cyouへようこそ。
ピクサー作品といえば、誰もが感動する名作揃いというイメージがありますよね。
でも、2012年に公開された『メリダとおそろしの森』に関しては、ネット上で「ひどい」「つまらない」といった厳しい評価を目にすることが少なくありません。
吹き替えの声に違和感があるという意見や、ストーリーが面白くないといった感想、さらには海外での評価も微妙だという噂まで聞こえてきます。
これから観ようか迷っている方や、観たけれどモヤモヤしている方にとって、一体どこがそんなに低い評価につながっているのか気になるところではないでしょうか。
この記事では、なぜ本作がそこまで批判されるのか、その理由を徹底的に探偵しつつ、実は隠されている魅力についても深掘りしていきます。
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こんな人におすすめ
- 母親との関係に葛藤があったり、家族のあり方について考えたりしたい方
- 王子様とのロマンスよりも、自らの力で運命を切り開く自立した女性像に惹かれる方
- スコットランドのハイランド地方を再現した、圧倒的に美しい映像とケルト音楽の世界観に浸りたい方
おすすめできない人
- ディズニープリンセス作品特有の、キラキラとした魔法やロマンチックな恋愛劇を期待している方
- 主人公が過ちを犯したり、わがままに見える行動をとったりすることに強いストレスを感じる方
- 小さなお子様や、巨大な猛獣が登場するような暗く緊迫感のある演出が苦手な方
🎥 伝統と自由の狭間で揺れる王女メリダと、彼女を案じる母エリノア王妃の「心のすれ違い」こそが本作の核心です。
魔法による予期せぬトラブルを通じて、互いに反発し合っていた母娘が本当の意味で向き合っていく過程は、派手な冒険以上に胸を打つものがあります。完璧ではない親子が織りなす、不器用で温かい絆の再生の物語です。

作品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 劇場公開日 | 2012年7月21日 |
| 監督 | マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン(共同監督:スティーヴ・パーセル) |
| 上映時間 | 94分 |
ふむふむ…「メリダとおそろしの森 ひどい」か。手がかりは“共感しにくい主人公”と“地味な展開”、そして“クマの怖さ”に加え“吹替の違和感”。だが映像美と母娘の絆もある…真相は期待値のズレなのか?
メリダとおそろしの森はひどい?低評価の理由を分析
ピクサー作品の中でも、特に賛否が分かれる本作。「期待して観たのにガッカリした」という声がなぜこれほど多いのでしょうか。
ここでは、多くの視聴者が「ひどい」と感じてしまったポイントを、ストーリー、声優、キャラクター設定など、複数の視点から具体的に紐解いていきます。
ストーリーがつまらないと感じる原因とは

まず多くの人が口を揃えるのが、ストーリー展開に対する違和感です。
予告編やタイトルから「王国を救う壮大な冒険ファンタジー」を期待して観始めると、実際の内容とのギャップに驚かされることになります。
物語の主軸は、あくまでメリダと母エリノア王妃の「親子喧嘩」と「仲直り」という、非常に個人的で家庭的な問題に終始しています。
「森の掟」や「魔法」といったファンタジー要素は登場しますが、それらはあくまで母娘関係を修復するための舞台装置に過ぎず、世界の命運をかけた戦いのようなカタルシスは薄めです。
ここが評価の分かれ目
「冒険活劇」を期待すると肩透かしを食らいますが、「親子の対話の物語」として観れば納得感があります。このジャンルの誤解が「つまらない」という評価の大きな要因です。
また、物語の解決方法についても、「魔法で熊になった母を元に戻すために、タペストリーを縫う」という地味な展開になりがちで、
ピクサーらしいあっと驚く伏線回収やドラマチックな盛り上がりを期待していた層からは、
「普通すぎる」「退屈」といった感想が出てしまうのも無理はないかなと思います。
日本語吹き替えがひどいとの批判を検証

日本国内での評価を大きく下げた要因として避けて通れないのが、日本語吹き替え版に対する批判です。
主人公メリダの声優に、当時AKB48のメンバーだった大島優子さんが起用されましたが、
これに対して「棒読みに聞こえる」「キャラクターと声が合っていない」という厳しい意見が殺到しました。
プロの声優と比較すると、どうしても演技の技術や発声に差が出てしまうのは否めません。
特に、メリダは感情の起伏が激しいキャラクターなので、叫び声や繊細な感情表現のシーンで、視聴者が現実に引き戻されてしまう「ノイズ」になってしまった可能性があります。
視聴環境の選択について
もし声の演技が気になるタイプの方であれば、字幕版での視聴を強くおすすめします。字幕版であれば、本来のキャラクターのニュアンスをストレスなく楽しむことができるはずです。
もちろん、「元気なメリダのイメージに合っていた」という肯定的な意見もゼロではありませんが、映画の世界に没入したい層にとっては、
タレント声優の起用が「ひどい」と感じる決定的なトリガーになってしまったようです。
評価が低い理由はメリダへの共感不足
物語の主人公であるメリダ自身に、感情移入できないという点も大きなマイナスポイントとして挙げられます。
メリダは「自分の運命は自分で決めたい」という強い意志を持っていますが、その行動が行き過ぎてしまい、「単なるわがまま」に見えてしまう場面が多々あります。
特に決定的なのが、母親に「魔法のケーキ」を食べさせるシーンです。
結果的に母親を熊に変えてしまうわけですが、いくら反発していたとはいえ、
実の親に怪しげな魔法を使うという倫理的な一線を越えた行動に、ドン引きしてしまった視聴者も多いのではないでしょうか。
文化的な違いも影響?
欧米では「自立した女性」として称賛される行動も、協調性を重んじる日本では「親不孝」「身勝手」と捉えられがちです。この文化的なギャップも、評価を二分する要因かもしれません。
「自分でまいた種なのに、被害者面をしている」ように見えてしまい、最後まで彼女を応援できなかったという感想は、この映画の評価を下げる大きな要因となっています。
映画全体が面白くないと言われる背景
個別の要素だけでなく、映画全体の構成としても「ピクサーらしくない」という指摘があります。
『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』のような、笑いあり涙ありの完璧なエンターテインメントを基準にすると、
本作は全体的にトーンが暗く、ユーモアの切れ味も鈍いと感じられることがあります。
中盤以降、熊になった母親と城内を逃げ回るドタバタ劇が続きますが、シリアスな設定の割にやっていることはコメディ寄りという「どっちつかずな印象」を受けます。
また、登場する男性キャラクターたちが揃って頼りなく描かれている点も、物語の深みを削いでいる要因の一つかもしれません。
映像は息をのむほど美しいのに、肝心の中身がそれに追いついていないという「ガワだけ立派」な印象を与えてしまったことが、「面白くない」という総評に繋がっているのかなと思います。
海外の反応でも微妙との声があるのか
では、日本以外の海外ではどう評価されているのでしょうか。
実は海外でも、Rotten Tomatoesなどのレビューサイトを見ると、批評家からは一定の評価を得ているものの、一般観客のスコアは他のピクサー作品に比べてやや低めという傾向があります。
海外レビューでも「プロットが予測可能すぎる」「魔法の設定が曖昧」といった脚本面での批判は見られます。
ただ、日本ほど「主人公がわがまま」という点での批判は強くなく、むしろ「勇敢なプリンセス」として好意的に受け入れられている側面もあります。
| 評価の視点 | 日本での傾向 | 海外での傾向 |
|---|---|---|
| 主人公の性格 | わがままで共感しにくい | 自立心が強く勇敢 |
| ストーリー | 地味・退屈 | 予測可能だが伝統的 |
| 最大の不満点 | 吹き替え・共感性 | 脚本の弱さ |
つまり、「ひどい」という評価の一部は日本特有の事情(吹き替えや文化観)によるものであり、
作品自体が世界的に大失敗作とされているわけではない、ということは知っておいて良いかもしれません。
メリダとおそろしの森がひどいとは限らない魅力
ここまでネガティブな意見を見てきましたが、もちろん本作には素晴らしい点もたくさんあります。
食わず嫌いで終わらせるにはもったいない、映像美や深いテーマ性など、私が個人的に評価しているポイントをご紹介します。
物語のあらすじと感動できる見どころ

物語の舞台は、神秘的なスコットランドのハイランド地方。
王女メリダは、弓の名手でありながら、王室の伝統や結婚を押し付けられることに反発していました。
ある日、森で出会った魔女に「運命を変えたい」と願い、魔法のケーキを手に入れます。それを食べさせた母エリノア王妃は巨大な熊に変身してしまいます。
この映画の最大の見どころは、やはり圧倒的な映像美です。
特に、メリダの赤毛のカール一つひとつの動きや、霧がかる森の質感、熊の毛並みの表現は、当時のCG技術の到達点と言っても過言ではありません。
ストーリーを抜きにしても、この美しい世界観に浸るだけで価値があると思います。
また、反発し合っていた母と娘が、熊という言葉を話せない姿になって初めて「心で対話」し、
お互いのかけがえのなさに気づいていく過程は、親子関係に悩む人にとっては涙なしでは見られない感動ポイントです。
魔女の正体などネタバレを含む深い考察

物語に登場する「魔女」や「森の魔法」について、映画内では多くが語られませんが、ここを深読みすると作品の面白さが増します。
実は、かつて王国を滅ぼした伝説の王子も、メリダと同じように「自分だけの力」を過信し、魔女に魔法を頼んで熊(魔熊モルデュー)になってしまった過去があります。
つまり、メリダは「第二のモルデュー」になる可能性があったのです。
タイトルの意味を再考する
「おそろしの森」とは、単に怖い場所という意味ではなく、自分のエゴや欲望がそのまま恐ろしい結果として返ってくる場所、という暗喩が含まれているのかもしれません。
魔女は単なる意地悪な存在ではなく、人々の「運命を変えたい」という欲求を試すトリックスター的な役割を果たしています。
メリダが最終的にモルデューとは違う結末(=絆の修復)を選び取ったことこそが、この物語の真のテーマである「運命を切り開く」という意味だったのではないでしょうか。
実際の口コミでは高評価の声も多い

ネット上の「ひどい」という声に埋もれがちですが、好意的な口コミも数多く存在します。
特に、同じような年頃の娘を持つ親御さんや、母親との関係に悩んだ経験のある女性からは、高い共感を得ています。
「完璧なプリンセスじゃないからこそリアル」「最後にママと抱き合うシーンで号泣した」「恋愛で解決しないのが現代的で良い」
といった意見は、この映画が刺さる人には深く刺さっている証拠です。
ピクサー作品に「完璧な脚本」ではなく「リアルな感情」を求める人にとっては、隠れた名作となり得るのです。
怖いシーンや演出は子供でも大丈夫?

お子様と一緒に観ようと考えている方にとって、「おそろしの森」というタイトルや、怖いシーンの有無は気になりますよね。
結論から言うと、小さなお子様には少し刺激が強い場面があります。
特に、魔熊モルデューとの戦闘シーンや、夜の森の雰囲気は全体的に暗く、緊迫感があります。
また、母親が熊に変身するシーンも、状況が飲み込めない子供にとってはショッキングかもしれません。
視聴年齢の目安
個人的な感覚ですが、小学校中学年くらいからなら問題なく楽しめると思います。繊細な未就学児の場合は、大人が一緒に寄り添って観てあげるか、少し成長を待ってからの方が良いかもしれません。
メリダとおそろしの森はひどい作品ではない

結論として、『メリダとおそろしの森』は決して「ひどい」作品ではありません。
ただ、観る人の期待値や環境、そして文化的な背景によって、評価が大きくブレてしまう作品であることは確かです。
「壮大な冒険」ではなく「不器用な親子の成長記録」として、そして「吹き替え」ではなく「字幕」で観ることで、その評価はガラリと変わるはずです。
もし、ネットの評判だけで敬遠していたのなら、ぜひ一度、あなた自身の目でこの美しいスコットランドの森に足を踏み入れてみてください。
きっと、他人の評価とは違う、あなただけの発見があるはずですよ。
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