
映画『メイズ・ランナー』がひどいという評価を耳にして、鑑賞をためらってはいませんか。
確かに、このシリーズには賛否両論ありますが、その背景には物語の壮大さが隠されています。
この記事では、物語全体のあらすじや衝撃的なネタバレに触れながら、なぜ一部でひどいと言われるのかを解き明かします。
人気キャラクターであるミンホの死亡説や、ギャリーがなぜ生きてるのかという復活の謎、そして恐怖の怪物グリーバーの正体まで、ファンの間で議論を呼ぶポイントを徹底的に掘り下げます。
また、視聴者が気まずいシーンと感じる部分や、テレサがクズと評される理由、さらには『メイズ・ランナー』のヒロインは誰なのか、『メイズ・ランナー』の悪役はどのような存在なのかといった核心にも迫ります。
作品の評価を多角的に分析し、その真の魅力をお伝えします。

💬 一言アドバイス
この作品は、巨大迷路に閉じ込められた少年たちの脱出劇を描くSFサバイバルです。
テンポの良い緊張感とアクションが魅力で、謎解きや冒険心を楽しみたい人には特におすすめですが、残酷描写や説明不足のストーリー展開が苦手な人には向きません。
作品情報
メイズ・ランナー
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 劇場公開日 | 2014年9月19日 |
| 監督 | ウェス・ボール |
| 上映時間 | 113分 |
メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 劇場公開日 | 2015年9月18日 |
| 監督 | ウェス・ボール |
| 上映時間 | 129分 |
メイズ・ランナー: 最期の迷宮
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 劇場公開日 | 2018年1月26日 |
| 監督 | ウェス・ボール |
| 上映時間 | 142分 |
「ふむふむ、『メイズ・ランナー ひどい』という評判の真相を調べてみると、物語の矛盾や説明不足に不満を持つ声がある一方、スリルと友情の魅力に惹かれる人も多いようだな…」
『メイズ・ランナー』がひどいと言われる真相を解説
- まずは物語のあらすじをチェック
- 衝撃の結末までネタバレ解説
- 恐怖の怪物グリーバーの正体に迫る
- 人気キャラのミンホに死亡説は本当か
- ギャリーはなぜ生きてる?復活の謎を解説
まずは物語のあらすじをチェック

『メイズ・ランナー』シリーズは、記憶を失った少年トーマスが、巨大な壁に囲まれた謎の空間に送られるところから始まります。
そこでは、同じ境遇の少年たちがコミュニティを形成し、壁の外に広がる巨大迷路からの脱出を目指していました。
物語は3部作で構成されており、それぞれ異なる舞台で壮大なサバイバルが繰り広げられます。
- 第1作『メイズ・ランナー』: 謎の巨大迷路からの脱出劇を描きます。ランナーと呼ばれる者たちが日々構造を変える迷路の地図を作り、出口を探すスリリングな展開が中心です。
- 第2作『砂漠の迷宮』: 迷路を脱出したトーマスたちが、文明が崩壊し砂漠と化した外の世界「スコーチ」で新たな脅威に直面します。ここでは、ウイルス感染者「クランク」との遭遇や、巨大組織「WCKD」の真の目的が明らかになっていきます。
- 第3作『最期の迷宮』: 仲間を救うため、そして世界の運命を懸けて、トーマスたちがWCKDの本拠地「ラスト・シティ」へ潜入し、最後の戦いに挑む完結編です。
このように、シリーズを通して「謎解きサスペンス」から「ポストアポカリプス・アクション」へと物語の性質が変化していく点が、この作品の大きな特徴です。
このスケールの大きな物語のあらすじを理解することが、作品の評価を正しく知るための第一歩となります。
衝撃の結末までネタバレ解説

『メイズ・ランナー』シリーズの結末は、多くの犠牲を伴う、決して単純なハッピーエンドではありません。物語に隠された謎と、主要キャラクターたちの運命について解説します。
WCKDの目的と「実験」の真相
巨大迷路や砂漠での試練はすべて、巨大組織「WCKD」による「実験」でした。地球は太陽フレアによって壊滅し、「フレアウイルス」という病気が蔓延していました。
WCKDは、このウイルスへの免疫を持つ若者たちに極限のストレスを与え、脳の反応を観察することで治療薬を開発しようとしていたのです。
彼らの行動は「人類を救う」という大義名分のもとに行われていましたが、その手段は非人道的なものでした。
主要キャラクターの運命

物語の過程で、多くの仲間が命を落とします。
- チャックの死: 1作目の最後で、最年少のチャックが仲間をかばい命を落とします。
- ニュートの死: 3作目で最も悲劇的な出来事の一つは、免疫を持たなかったニュートがウイルスに感染し、理性を失ってしまう場面です。理性を失ったニュートはトーマスに襲いかかり、最終的には親友であるトーマスの手によって胸を刺され、命を落としました。
- テレサの死: トーマスたちを一度裏切ったテレサですが、最終的にはトーマスの血液が真の治療薬になることを突き止めます。WCKD本部が崩壊する中、彼女はトーマスを救うために命を落とします。
物語の結末
最終的に、WCKDは壊滅し、治療薬の大量生産の道も閉ざされます。
生き残ったトーマスたちは、汚染された大陸を離れ、「安息の地」と呼ばれる新たな土地へ渡り、人類の未来を築いていくことを誓って物語は幕を閉じます。
世界全体を救うのではなく、生き残った者たちが新天地で再出発するという、希望と切なさが入り混じった結末です。
恐怖の怪物グリーバーの正体に迫る

1作目でトーマスたちを恐怖に陥れた怪物「グリーバー」。その不気味な姿と執拗な攻撃は、多くの視聴者に強烈な印象を残しました。
グリーバーの正体は、自然発生した生物ではなく、WCKDが作り出した生物兵器です。
グリーバーは、生物の胴体に機械の脚や武器が融合した姿をしています。その主な目的は、迷路の「実験」を管理し、被験者である少年たちに極限のストレスを与えることでした。
具体的には、以下のような役割を担っていたと考えられます。
- 夜間の警備: 夜になると活動を開始し、少年たちが夜通し迷路を探索することを物理的に不可能にさせます。これにより、「夜は危険だ」という恐怖を植え付け、ルールを徹底させる役割がありました。
- 被験者の淘汰: WCKDの指示により、日中にグレードを襲撃することもありました。これは、意図的に被験者の数を減らしたり、さらなる恐怖を与えて脳の反応データを収集したりするためです。
- 実験の促進: 物語の終盤でグリーバーが大量に送り込まれたのは、少年たちを迷路からの脱出へと追い込むための最終的な引き金でした。
トーマスが倒したグリーバーの残骸からWCKD製の機械部品が見つかったことが、すべての黒幕の存在を突き止める重要な手がかりとなります。
このように、グリーバーは単なる怪物ではなく、WCKDの冷酷な実験を象徴する存在だったのです。
人気キャラのミンホに死亡説は本当か

シリーズを通して高い人気を誇るキャラクター、ミンホ。彼の生死に関する噂が一部で広まりましたが、結論から言うと、ミンホは死亡しません。
彼は最後まで生き残る、非常に重要なキャラクターの一人です。
ミンホの死亡説が広まった主な理由は、2作目『砂漠の迷宮』のラストシーンにあります。
この作品のクライマックスで、反WCKD組織「ライトアーム」がWCKDの襲撃を受け、その混乱の中でミンホは捕らえられてしまいます。
彼の安否が不明なまま映画が終わるため、死亡したのではないか、あるいは再起不能になるのではないかと心配する声が多く上がりました。
しかし、これは完結編である3作目『最期の迷宮』への伏線です。3作目の物語は、この「WCKDに捕らえられたミンホを救出すること」が最大の目的として展開されます。
ミンホはWCKDの本拠地で過酷な実験の被験体にされていましたが、トーマスたちの決死の作戦によって無事に救出されます。
したがって、ミンホ死亡説は明確な誤りです。彼は最後までトーマスの頼れる右腕として活躍し、仲間たちと共に新天地へと向かう生存者の一人です。
ギャリーはなぜ生きてる?復活の謎を解説

1作目でトーマスと対立し、最後には死んだと思われていたギャリーが3作目で再登場する展開は、多くの視聴者を驚かせました。
彼がなぜ生きていたのか、その理由は作中で明確に説明されています。
まず1作目の最後で、ギャリーはグリーバーに刺されて錯乱状態に陥り、トーマスを殺そうとしてチャックを死なせてしまいます。
その直後、激昂したミンホが投げた槍に胸を貫かれ、その場に倒れました。トーマスたちは直後にヘリで連れ去られたため、彼の死は確実だと思われていました。
しかし、3作目での彼の説明によると、トーマスたちが去った直後、反WCKDの武装グループが現場に到着しました。
彼らはまだ息のあったギャリーを発見し、ラスト・シティへ連れ帰って治療したのです。一命を取り留めた彼は、その後、反乱軍のリーダーの右腕のような存在として活動していました。
つまり、槍による傷は心臓などの致命的な部分を奇跡的に外れており、トーマスたちと入れ違いで現場にやってきた第三者によって救助されていた、というのが公式な設定です。
この予期せぬ復活は、敵対者から頼れる協力者へと彼の立場を変化させ、物語の最終局面において重要な役割を果たすことになりました。
『メイズ・ランナー』はひどい評価を超える魅力も
- ヒロインのテレサがクズと言われる理由
- 公式発表『メイズ・ランナー』のヒロインは?
- 物語を動かす『メイズ・ランナー』の悪役は?
- 視聴者が感じる気まずいシーンを解説
- 結論:結局『メイズ・ランナー』はひどいのか?
ヒロインのテレサがクズと言われる理由

ヒロインの一人であるテレサが、一部の視聴者から「クズ」とまで言われてしまうのは、主に2作目『砂漠の迷宮』で見せた裏切り行為が原因です。
彼女はトーマスたちと行動を共にしながら、密かにWCKDへ連絡を取り、仲間たちの居場所を密告しました。
この行動により、反WCKD組織は壊滅的な被害を受け、ミンホが捕らえられるという最悪の結果を招きます。
苦楽を共にしてきた仲間を敵に売るという行為は、多くの視聴者にとって許しがたい裏切りと映りました。これが、彼女が厳しく批判される最大の理由です。
一方で、テレサの行動には彼女なりの「正義」がありました。彼女の母親はフレアウイルスで亡くなっており、人類を救うためにはWCKDによる治療薬の開発が不可欠だと固く信じていました。
そのため、「世界中の人々を救う」という大義の前では、「免疫を持つ少数の仲間を犠牲にすることもやむを得ない」と考えていたのです。
彼女にとって、トーマスたちをWCKDに連れ戻すことは、人類を救うための正しい道でした。
このように、彼女の行動は私利私欲からではなく、歪んだ正義感に基づいています。最終的に自らの命を犠牲にしてトーマスを救うという結末を迎えることから、単純な裏切り者ではなく、「間違った方法を選んでしまった悲劇のヒロイン」と捉えることもできます。
この解釈の分かれる複雑なキャラクター性が、テレサという人物の深みとも言えるでしょう。
公式発表『メイズ・ランナー』のヒロインは?

『メイズ・ランナー』シリーズには、二人の対照的な女性キャラクターが登場し、どちらがメインヒロインかという点でファンの意見が分かれることがあります。
物語の鍵を握るヒロインは、1作目から登場するテレサです。彼女はグレードに初めて送られた唯一の少女であり、彼女の出現が物語を大きく動かすきっかけとなります。
記憶を失う前からトーマスと特別な繋がりがあり、シリーズ全体を通して彼の行動や葛藤に最も深く影響を与え続ける、まさに「運命のヒロイン」と言える存在です。
もう一人のヒロインが、2作目から登場するブレンダです。
彼女は荒廃した世界を生き抜くサバイバル能力に長けたタフな女性で、窮地に陥ったトーマスを何度も助ける頼もしいパートナーとなります。
テレサの裏切りで傷ついたトーマスを精神的に支え、次第に恋愛関係へと発展していきます。
| キャラクター | 役割・特徴 | トーマスとの関係 |
|---|---|---|
| テレサ | 物語の謎の鍵を握る、運命的でミステリアスな存在 | 過去からの深い繋がり、愛情と対立の関係 |
| ブレンダ | トーマスを側で支える、現実的でタフなサバイバー | 困難を共に乗り越える中で育まれる信頼関係 |
このように、テレサが「過去」や「運命」を象徴するヒロインであるならば、ブレンдаは「現在を生き抜き、未来を切り拓く」ヒロインと位置づけることができます。
シリーズ全体を動かすのはテレサですが、最後までトーマスと共に歩んだブレンダも、同様に重要なヒロインであることは間違いありません。
物語を動かす『メイズ・ランナー』の悪役は?
このシリーズにおける最大の悪役は、特定の個人というよりも、巨大組織「WCKD(ウィケッド)」そのものです。
彼らは「人類救済」という大義を掲げながら、その目的のためには若者たちの犠牲を厭わない非人道的な実験を繰り返します。この「歪んだ正義」を持つ組織が、物語全体の敵対勢力となります。
そのWCKDを象徴する人物として、二人の悪役が登場します。
エヴァ・ペイジ博士

WCKDの指導者であり、すべての実験を計画した黒幕です。常に冷静沈着で、トーマスたちを人類を救うための貴重な「実験サンプル」としか見ていません。
彼女の視点では、自分の行いは人類のための「善」であり、トーマスたちの抵抗こそが悪であると信じています。目的のためなら手段を選ばない、冷徹な科学者として描かれます。
ジャンソン

2作目から登場するWCKDの実働部隊のリーダー格です。エヴァ・ペイジが頭脳的な黒幕であるのに対し、ジャンソンはより直接的で暴力的な悪役です。
狡猾で残忍な性格で、自身の目的のためには平気で人を欺き、命を奪います。
物語の終盤では、彼自身もウイルスに感染していることが判明し、助かりたいという利己的な動機からトーマスに異常な執着を見せ、最後まで彼らを苦しめました。
これらの悪役は、単純な悪ではなく、それぞれが信じる「正義」や動機を持っている点が特徴であり、物語に深みを与えています。
視聴者が感じる気まずいシーンを解説

アクションやサバイバルが中心の本作ですが、キャラクター間の人間関係、特に恋愛模様において、一部の視聴者が「気まずい」と感じる可能性のあるシーンが存在します。
最もよく指摘されるのが、2作目『砂漠の迷宮』におけるトーマスとブレンダの唐突なキスシーンです。
この場面は、生存者グループが開くパーティーのような場所で、登場人物たちが提供された飲み物の影響で幻覚を見ている中で起こります。
この時点ではトーマスとブレンダの関係はまだ浅く、またトーマスの想い人はテレサであったため、恋愛感情が十分に描かれていない中でのキスは展開が急すぎると感じる視聴者が多いようです。
命がけの逃走劇の最中という状況も相まって、シーンの唐突さが気まずい雰囲気につながっています。
また、2作目でテレサが仲間を裏切った後の、彼女とトーマスのやり取りも挙げられます。
3作目では、敵対する立場となった二人が何度も顔を合わせ、お互いの正義をぶつけ合います。
強い絆で結ばれていたはずの二人が、決して相容れない状況で会話する様子は、非常に重苦しく、見ている側も居心地の悪さを感じるかもしれません。
これらのシーンは物語に深みを与える要素ですが、その展開の仕方によって、一部の視聴者には唐突、あるいは気まずいと感じられてしまうことがあるようです。
結論:結局『メイズ・ランナー』はひどいのか?
ここまで解説してきた内容を踏まえ、『メイズ・ランナー』がひどいという評価がなぜ生まれるのか、そして作品の真価はどこにあるのかをまとめます。
- 「ひどい」と言われる最大の理由は、物語の矛盾点や説明不足にある。
- 迷路という最大の魅力的設定が、続編でほとんど活かされない点に失望する声が多い。
- テレサの裏切り行動に納得できない視聴者が一定数存在し、キャラクター評価が分かれる。
- 原作小説からの大幅な改変が、原作ファンの不満を招いた。
- 主人公トーマスの行動が衝動的で計画性に欠けると感じる意見もある。
- 一方で、映像・アクションシーンのクオリティは高く、迫力あるサバイバル映画として楽しめる。
- 謎が次々に展開されるスリリングさは観客を引き込み、テンポの良さが魅力。
- トーマス、ミンホ、ニュートら仲間の友情と絆が、シリーズを支える感動要素になっている。
- 巨大組織に立ち向かう若者たちの姿は王道のディストピア作品としての面白さを備えている。
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