
こんにちは。映画探偵.cyouへようこそ。
映画『ズートピア』を見ていると、とびきり小さくて可愛いのに、なぜか最強のオーラを放っているキャラクターたちが気になりませんか。
特に裏社会を牛耳るあの「ネズミ」のボスや、アイスを大行列で食べている銀行員たち。
彼らの名前や種類、そしてなぜあんなに偉そうなのか、この記事では、そんなズートピアに登場するネズミたちの正体や、
劇中のアイスにまつわる秘密、そして担当している豪華な吹き替え声優について、たっぷりと解説していきます。

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ズートピアのネズミキャラ徹底解説
まずは、映画の中で最も強烈なインパクトを残した、あの「小さなボス」とその周辺のキャラクターたちについて深掘りしていきましょう。
見た目は可愛いけれど、中身はハードボイルド。そんな彼らの魅力に迫ります。
ボスの名前はミスター・ビッグ

本編開始から47分頃、巨大なホッキョクグマたちを従え、ホッキョクグマの手のひらから現れたのは驚くほど小さな紳士。
彼の名前は「ミスター・ビッグ」です。この名前、完全に皮肉が効いていて最高ですよね。
体はズートピアの中で最小クラスなのに、権力と態度は誰よりも「ビッグ」。
ツンドラ・タウンの裏社会を仕切るドンとして君臨しています。
初登場シーンで、ニックとジュディが連れてこられた時の緊張感と、椅子がくるっと回って彼が現れた時の「ちっさ!」というギャップは、映画館で思わず笑ってしまったのを覚えています。
でも、彼の発する「氷漬けにしろ」という一言の重みは、決して笑い事ではありません。
関連記事:ズートピアが伝えたいことの深層|魅力と皮肉を徹底解説
種類は凶暴なトガリネズミ
多くの人が彼を「ネズミのマフィア」と呼んでいますが、実は生物学的には少し違います。
彼のモデルになった動物は「トガリネズミ」なんです。
トガリネズミの豆知識:名前に「ネズミ」とついていますが、実はモグラに近い仲間です。そして何より驚きなのが、その生態。
彼らは新陳代謝が凄まじく速く、常に何かを食べていないと餓死してしまうほどエネルギッシュ。
そのため、自分より大きな獲物にも襲いかかるほど凶暴な一面を持っています。
「地上で最も凶暴な捕食者」とも言われるこのトガリネズミをボスに据えるあたり、ディズニーのリサーチ力には脱帽です。
巨大なホッキョクグマたちが彼に頭が上がらないのも、単なるギャグではなく、この生物学的な「ヤバさ」が背景にあるのかもしれませんね。
ネズミのボスのモデルはマフィア

映画好きの方なら、ミスター・ビッグの喋り方や仕草を見てニヤリとしたはずです。
そう、彼のモデルは映画史に残る名作『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネです。
かすれた声でボソボソと喋る口調、タキシードの胸に挿した赤いバラ、そして「私の娘の結婚式の日に…」というセリフ回し。
これらはすべて、マーロン・ブランドが演じたドン・ヴィトー・コルレオーネへの愛あるオマージュなんですよね。
椅子の肘掛けを指でトントンとする仕草まで完璧に再現されていて、元ネタを知っていると面白さが倍増します。
吹き替え声優は山路和弘が担当
ミスター・ビッグのあの渋くてダンディな声、一度聞いたら忘れられませんよね。
日本語吹き替え版を担当しているのは、ベテラン声優の山路和弘さんです。
山路さんといえば、ジェイソン・ステイサムやヒュー・ジャックマンといった「最強の男たち」の声を数多く担当されている方。
そんな強面ボイスが、手のひらサイズのトガリネズミから発せられるというギャップがたまりません。
ちなみに、英語版の声優モーリス・ラマーシュも、マーロン・ブランドのモノマネが絶品と言われています。
日米ともに「声の演技」がキャラクターの厚みを作っているんですね。
娘のフルー・フルーと結婚式

冷酷なボスの心を溶かす唯一の存在、それが一人娘の「フルー・フルー」です。
彼女も同じくトガリネズミで、頭に盛ったヘアスタイルと派手なファッションが特徴的。
物語の序盤、リトル・ローデンティアで巨大ドーナツの下敷きになりそうだったところをジュディに助けられた彼女。
まさに「情けは人のためならず」で、彼女の「そのウサギは私の命の恩人よ!」という鶴の一声がなければ、主役の二人は間違いなく氷漬けにされていたでしょう。
結婚式のシーンで見せる、父と娘の絆にはほっこりさせられます。
銀行員のレミングと集団行動

ミスター・ビッグとは別に、もう一種印象的な「小さな動物」たちがいます。
それが、アイスキャンディー店から整列して出てくるビジネスマンたち、「レミング(タビネズミ)」です。
彼らが勤めている銀行の名前は「レミング・ブラザーズ」。
これはかつての大手投資銀行「リーマン・ブラザーズ」のパロディであることは間違いありません。
レミングには「集団自殺をする(実際は移動中に事故死することが多い)」という俗説がありますが、劇中でも前の一人がアイスを食べれば全員食べ、車に乗れば全員乗るという、強烈な「右へ倣え」行動が描かれています。
現代社会のサラリーマンへの風刺も効いていて、クスッと笑えるけれど少し怖いシーンでもありますね。
関連記事:ズートピアのニックがイケメンでかっこいい理由!名言や性格を解説
ズートピアのネズミにまつわる秘密
ここからは、ニックの詐欺ビジネスや、小動物たちが暮らす街「リトル・ローデンティア」に隠された、知ると誰かに話したくなる秘密について解説していきます。
建設作業員へアイスの棒を転売

ニックと相棒のフィニックが行っていた詐欺まがいのビジネス、覚えていますか?
実はあのビジネス、捨てるところが一切ない完璧なリサイクルシステムになっていました。
回収したアイスの棒を「最高級の赤杉(レッドウッド)」と称して、リトル・ローデンティアの建設現場にいるネズミ(ハツカネズミ)の作業員たちに売りつけていましたよね。
彼らにとってあのアイスの棒は、ちょうど良いサイズの建材になるわけです。
ニックの口の上手さと商魂のたくましさが光るエピソードですが、建設作業員のネズミたちがせっせと棒を受け取っていく姿も可愛らしくて印象的です。
肉球アイスの値段と詐欺の手口

ニックたちのビジネスがやっていた「肉球アイス商法」って、改めて数字を追ってみると本当にとんでもないビジネスだったんですよね。
ニックの錬金術レシピ
- 仕入れ:ゾウ専用の「ジャンボ・アイス」を15ドルで購入。
- 加工:フィニックのバンの屋根で溶かし、雪の上に肉球スタンプを押して再冷凍。
- 販売:小さな「肉球アイス(Pawpsicle)」として、レミングたちに1本2ドルで販売。
まず、ゾウ専用のジャンボ・アイスを15ドルで仕入れるんですが、1ドル=150円で考えると約2,250円になります。
これをバンの屋根で溶かして、雪の上に肉球のスタンプを押し、小さな肉球アイスにして再冷凍するという流れです。
1本のジャンボ・アイスから100本作れるとすると、肉球アイス1本あたり2ドル(300円)なので、売上は全部で3万円になります。
そこから仕入れ値を引いても、約27,750円が利益として残る計算ですね。
利益率だけで見ると1,230%なので、ほとんど錬金術みたいな数字だと思います。
しかも、驚くことにニックたちは食べ終わったあとのアイスの棒までレミングたちに1本2ドルで売っていました。
これがまた全部利益になるので、棒だけで追加の3万円がそのまま入ってくるんですよね。
アイスと棒の売り上げを合わせると、一度の仕入れで約57,750円を稼いでいたことになります。
もしニックが12歳の頃からこれを毎日続けていたとしたら、年間でおよそ2,100万円ほど。
10年間続けば、軽く2億円を超える額になってしまいます。
数字を追いかけてみると、ちょっとした屋台商売どころではなく、ちゃんと“闇の巨大ビジネス”だったんですね。
ここまでくると、「ニックって本当にすごいな」と感心しちゃいます。
街のリトル・ローデンティアとは

ジュディがイタチのデュークを追いかけて迷い込んだ、高い壁に囲まれたエリア。
あそこが小型齧歯類(げっしるい)のための居住区「リトル・ローデンティア」です。
ここは全てがネズミサイズで作られています。
そしてジュディから見ればおもちゃのような街ですが、彼らにとっては立派な大都会。
ジュディが入り込むとまるで怪獣映画のようになり、ちょっと動くだけでビルが倒壊ドミノを起こしてしまうシーンは圧巻でした。
踏み潰されないように隔離され、専用のチューブや列車で移動する彼らの生活様式は、ズートピアの多様性を象徴する素晴らしい設定だと思います。
隠れミッキーなどの小ネタ要素

リトル・ローデンティアやネズミキャラの周りには、ディズニーらしい遊び心がたくさん隠されています。
注目の小ネタチェックリスト
- 隠れミッキー:映画全体に散りばめられていますが、クロウハウザーの頬の模様や、ポスターの中に隠れていることがあります。
- パロディ看板:リトル・ローデンティアの街中には、「Mousys(メイシーズのパロディ)」や「Trader Doe's(トレーダー・ジョーズのパロディ)」など、有名企業のネズミ版看板がこれでもかと並んでいます。
- ブランド名:本編開始から30分頃、フルー・フルーが買い物をしていた袋には「Targoat(ターゲットのパロディ)」の文字も。
一時停止して背景の看板を読んでみるだけでも、制作陣のこだわりが見えてきて面白いですよ。
ズートピアのネズミ情報のまとめ
今回は『ズートピア』に登場する魅力的なネズミキャラクターたちと、彼らにまつわる小ネタを解説しました。
マフィアのボス「ミスター・ビッグ」が実はトガリネズミだったことや、ニックのアイスビジネスの巧妙な手口など、知れば知るほど映画が面白くなる要素ばかりです。
次に映画を見るときは、ぜひ画面の端っこでちょこまかと動く彼らや、背景に隠された看板にも注目してみてくださいね。
きっと新たな発見があるはずです。
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